セミナー

『怒りの感情』と上手く付き合う方法

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『アンガーマネジメント』は可能なのか?

“マネジメント”は“手なずける”力

こんにちは。特定社会保険労務士の森川友惠です。今回のお話しは『アンガ―ママネジメント』についてです。『アンガ―マネジメント』が日本で世に出始めたころに比べた頃に比べると、落ち着いた感…というよりも“浸透した”という表現がしっくりくるのでしょう。きっと、皆様も1度や2度は『アンガ―マネジメント』という言葉をお聴きになったことがあるのではないでしょうか?

私が密かに敬愛する村山昇さん(『働き方の哲学』の著者)がその著書の中で、マネジメント力とはあらゆるものを“手なずける”能力だとおっしゃっていました。確かに、管理職となれば、組織、顧客、サービス、コスト、リスク、人材、情報とありとあらゆるものがマネジメントの対象が増えます。

そして、なかでも私自身が管理職として絶対的に求められると考える能力は、『セルフマネジメント』。一貫性と厳格性を持ち、自分の信念に向かって突き進む力が何よりも大切ですし、その為には、自身の感情と向き合い、コントロールすることが求められると考えます。

“怒り”の感情は持ってはダメなのか?

管理職だから“怒りの感情を持ってはダメ”だという訳ではありません。喜怒哀楽という言葉がある通り、“怒り”の感情を持つことは、人として当然のこと。ですが、感情は周りに伝播されやすいですから、職場では、その表現にいくらか注意が必要であることには間違いありません。

私自身、管理職となった直後数年間は、お恥ずかしながら年齢も若かったこともあり、まさしく『直情型』(笑)の管理職でした。部下の評価がおかしいと思えば、人事部相手に切れまくり(笑)、お客さまに対しても“うちのスタッフはそんな対応は絶対しません”と突っぱねたりしていたタイプです。でも、これでは、物事は上手く進むはずもなく、店舗マネジメントどころの騒ぎではありません。

相手から思った行動を引き出すには、まずは自分自身のコミュニケーションスタイルを変える必要ありますから、そんなときに役立つのが“アンガ―マネジメント”なのです。

怒りは『二次感情』

あなたの“心のコップ”の大きさは?

怒りは『二次感情』だと言われており、日ごろの“悲しみ”や“痛み”や“辛さ”“寂しさ”などいわゆるマイナスの感情が積もり積もって、自分で受け止められなくなったときに一気に爆発し、『怒り』として表れます。そのまま表現していては、私自身のようにうまく進む話も進まなくなり、時によっては管理職にとって、取返しのつかないことにもなりかねません。

では、どうすれば良いのでしょうか?1番の方法は、自分の中で、『まぁ、これもありだなーー』『まぁ、この程度であれば問題ないか』と、許容範囲を広げる=心のコップを大きくすることを心がけてみましょう。

例えば、仕事を進める上で、“時間を守る”ということは至極当然のことですが、これって、年代や地域で感覚が異なりますよね。私はずっといわゆる体育会系という環境・職場で育ってきていますので、5分前集合が身にしみついており、これを実践するために相当時間の余裕を持って行動します。ですが、周りが全員そうかと言えば、そんなはずはなく、絶対5分は遅刻してくる友人もいますし(笑)とある地域での飲み会では“一度自宅に帰って食事をしてから飲み会へ行く”という風習を知らず、時間通りにお店へ行ったら40分以上待たされた…(笑)という経験もしました。

今では、あまり気にならなくなりましたが、当時は時間に遅れる度、相当の勢いで怒っていました。これって結局、“時間は守るべき”“時間厳守”という自分で知らず知らずうちに作り上げた価値観が、時間に対する心のコップの大きさを決めてしまっているからなんですよね。

それでも、怒りを感じてしまったら…。

心のコップも結構、大きくしたつもり…。でも、どうしても怒りが顔をだしていまう!という方に、お勧めの対処方法は、ズバリ!怒りの点数化です。

これは、人生最大の怒り(例えば…ご自身の愛する方が理不尽に傷つけられた)を10点満点としたときに、今、目の前で起こっている現実は何点をつけるか?ということを考えて頂きたいのです。

私自身、先ほどもお話しした通り、以前は、怒りの強度は高く、頻度も高い“やっかいな”管理職でした。これは日常生活でも同じで、駅や公共の場でスマホゲームに夢中で周りを全く見ずに歩いている人にぶつかられても“イラッ”としていましたし、割り込み乗車をするおば様方を見ても、列車で大声で騒ぐ学生を見ても“イラッ”としていました(笑)ですが、この方法を覚えてから、大したことではないなーーと思うようになりましたし、現在は、街角でぶつかられても、『0.1点』と決めているので、怒りを感じる頻度は劇的に減少しました。

職場は『チーム』で成果を生み出すもの

皆様がいらしゃる職場には、年齢も、経験も、育ってきた環境も全く異なる者が集まって『チーム』を組み、行動されているはずです。となれば、自分の価値観だけが正しいということではなく、“私もOK”“あなたもOK”と思う感覚がとても大切なのです。

感情に任せて怒ってみても、相手の行動は変わりません。相手から思った行動を引き出したいと思うなら、まず自分から【変わること】が必要なのではないでしょうか?

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